ビスポークシャツには仮縫いがある

前回は、ビスポークシャツで押さえる4つのポイントをお伝えしました。今回は一つ目のポイ
ントの仮縫いについてです。

Bespokeと言われるのだからスーツしかりシャツも当然、仮縫いが施されます。だから、寸法を取って、生地、ボタンのデザインを決めて数ヶ月後に納品ってことにはならない。この数ヶ月の間に試し生地で製作した仮縫いをニ回着用して頂き、お客様の体型補正や好みのユトリ(着心地)を探っています。

ニ回の仮縫いをすることによって細かな寸法が改善され、襟・カフス・前後裾の長さの調整をしながらお話できる事によってお客様にとってより良いシャツをお渡しできると考えています。

ビスポークシャツ 仮縫い一回目の仮縫いでは、上半身前後バランスをみて反身、屈身を確認します。肩幅、身幅、胸幅のユトリが腕や身体の動きに順応しているか、特に胸幅は両腕で荷物を持つときには、胸を張る動作になり打合い(前中心の重なり・前ボタンの留め)が突っ張り、引き合います。この時に窮屈に感じるようだと胸幅にユトリを少し多めに入れるかどうかご相談させて頂いております。

二回目の仮縫いでは、一回目の改善点を見ながら微調整し、襟・カフスのデザインを最終確認いたします。微調整する部分で一番気をつけているのが、身体に触れる首回り、カフス周り、第一ボタン位置です。フィット感がもっとも感じられる部分ですからお客様のお好みをよくお聞きしてご対応してます。

ビスポークシャツ 仮縫いこのように仮縫いが二回あるユトリ(着心地)の調整やデザインの確認が容易にできるので、お客様の欲しいシャツがお渡し出来る訳です!

最後に作り手の気持ちとして、シャツの型紙や縫代は出来上がってからの修正が出来ません。(出来る場合もありますが…)ジャケットのように融通が効かないのがシャツ、布帛の洋服ですからね。洗濯後も微妙ですが縮みますし、生地の変化が出やすいです。初めてのbespokeシャツは丁寧に丁寧を重ねてお仕立てします。理想に近い一着目が身体に馴染じんだら、二着目以降にフィードバックし愛着を持って自分だけのシャツを育てて貰えたらと思ってます。

次回、二つ目のポイントはバストのユトリと袖の関係は裾へと続くですね!

では、またっ🙌